Home矯正治療における副作用とリスク及び限界

矯正治療における副作用とリスク及び限界

虫歯・歯肉炎・歯周病

矯正治療中はブラッシングしにくい部分ができるため虫歯。歯肉炎・歯周炎の危険性が高くなります。間食を控え、ブラッシング指導を思い出して毎日丁寧な歯磨きを行い、歯を清潔に保ちましょう。歯科医院でPMTCを受けたり、フッ素塗布をしたり定期的にケアすることも有効です。

装置装着による歯の痛みや違和感、不快事項

@装置装着後やワイヤーを交換した直後あるいは硬いものを咬んだときに痛みを感じることがあります。個人差はありますが4〜5日でおさまることがほとんどです。
A舌側(裏側)から矯正装置の装着により、一時的に滑舌が悪くなったり、発音しづらくなることがありますが、徐々に慣れてきます。
B矯正装置の接触により口唇、頬粘膜、舌に口内炎ができることがあります。装置をカバーする緩衝材を使用して対処できます。さらに薬剤やレーザーによる治療も可能です。
C歯が動いてゆく過程で冷たいものに凍みる「知覚過敏」が現れる場合があります。数日で改善しますが、薬剤やレーザーなどによる治療も可能です。
D歯の移動中、様々な原因により歯の神経がしみるように痛むことがあります。通常数日で治まります。状態によってはごくまれに歯が失活し、変色することがありますが対処法はありますので当院にご相談ください。

抜歯・麻酔

@当院では、無意味な抜歯は行いません。歯槽骨に歯を並べる容積が足りなかったり、顔を審美的に改善するための容積が必要な場合は、小臼歯や第三大臼歯などを抜歯しなければならないことがあります。
A抜歯処置は口腔外科専門医をご紹介いたします。麻酔にともなう不快な反応やリスクがありますが口腔外科専門医が的確に対処していただきます。

歯肉退縮

@各個人により歯槽骨の容積や厚みが少ない場合や付着歯肉がほとんどない場合は、歯肉がさがったり、歯根が露出してくることがあります。
Aでこぼこが治ってくると前歯の歯肉に三角形の隙間をつくってくることがありブラックトライアングルといいます。
※他分野の特殊な技術と連携することによってこれらの問題を解決するが可能ですので、当院までご相談ください。

歯根吸収

歯が動いてゆくときに歯根が外部から吸収を起こし短くなってくることがあります。いくつもの原因が考えられますが、現代の歯科医療では完全に回避することはできません。多くの場合、歯根吸収があっても歯槽骨が吸収してゆかなければ歯は健康に存続します。ただし、歯周炎のような歯槽骨が破壊される疾患では要注意です。

顎関節症

矯正治療の進行中に顎関節に雑音、痛み、開口障害、耳鳴り、頭痛などが発生することがあります。
現在は矯正治療が顎関節症の直接の原因になるという考えは否定されています。原因は様々で複合要因といわれていますので、顎関節専門医と連携して治療する必要があります。

成長にともなう顎変形症

学童期から中学生にかけて矯正治療を終了した後に下顎骨が大きく成長して骨格性反対咬合になったり、上下顎骨が歪んで成長し顔が左右対称になってきたりすることがあります。原因はDNAの影響が強いとされており、子供のときの矯正治療は原因とはなりません。このような場合でも成長終了後に外科矯正治療により解決することが可能です。

治療期間の延長

@来院の約束を守って通院していただけなかったり、口腔ケアが不十分で虫歯や歯周炎を発生してしまったり、補助装置の装着時間を守っていただけなかったりなどの患者様の協力不足。
A舌で歯を押す癖など、歯並びに悪影響を与える癖が改善されない場合。
B患者さんの生体状況により歯牙移動スピードが遅い場合。

皮膚等のアレルギー

矯正装置で使用する金属に対するアレルギーがある方は金属以外の材料で製作された装置で矯正治療を行うことになります。その場合、理想的な結果に導くのは困難な場合もあります。

歯の咬耗やエナメルクラック

治療継続中に様々な原因で歯の一部に摩耗が起きたり、装置除去時に歯のエナメル質にわずかな亀裂を生じることがあります。症状はないことが多く処置をすることはありません。

後戻り

@動的矯正治療終了後も歯や骨は元に戻る傾向があるため歯やかみ合わせを留めておくための保定治療が必要になります。このときに使用する装置がリテーナーです。装置が外れても定期的に通院していただくようにお願いします。
Aリテーナーを指示どおり使用していただけなかったり、他の原因で後戻りを起こしてしまった場合は再治療が必要になる可能性もあります。

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